エンジニアが個人でサービスを作るときに心掛けたい3つのこと
AI、IoT、ブロックチェーンなど新しい技術に興味がある人、得意なWeb系でサービスを作るのが好きな人、いろんなタイプがいますよね。
ある時、知り合いのエンジニアにこんなことを言われました。
「○○の技術を使って、こういうサービス作ったらおもしろいと思うんだよね」
具体的な部分は伏せときますが、アイデア自体は聞いたことないようなものだったんです。
でも、正直あまりピンこなくて「うーん、そうだねぇ。」って返答しかできませんでした。
逆にぼくが考えているサービスを話しても思ったような反応が得られず、ちょっと落胆することもあります。
技術を先ゆくエンジニアならではの悩みだと思いますが、多くの人に受け入れられるサービスを個人で作るにはどうすべきか考えてみます。
0から1を生み出しても共感を得るのは難しい
前述の会話であげたように使いたい技術があり、後からサービスを考えるパターンをよく聞きますが、ほとんどの場合は失敗します。
まず自分が考えたモノは良いように捉えがちです。さらにサービス内容よりも技術が先行すると全く新しいシステム(概念)をユーザに持ち込むことになります。
極端な言い方すると「良いモノ作ったから、使ってみてよ!」と強制するようなもんです。
作ったモノが素晴らしければ、それ自体悪いことではないのですが、ユーザが受け入れてくれるかどうかが大きく影響します。要するに成功するかどうかは出してみないとわからない、運要素が大きいです。
新しいモノを紹介するのはものすごい労力が必要だし、受け入れる側も労力がいるので個人でマーケティングするのは厳しいでしょう。
-1を探すことからはじめる
ではどういうモノなら共感を得やすいのか?それは今抱えている問題を解決してくれるモノです。
何もない0の状態から1を作るより、共感してもらえる-1の状態を如何に0もしくは1にするのかを説明したほうが共感を得やすいです。
ぼくが社内通貨導入をプレゼンしたときに意識したことです。 詳しい内容はこちらをどうぞ。
大事なのは問題点を共有して興味を持ってもらうことです。
新しいモノ、本当に良いモノを作ろうと思ったら天才的な閃きが必要ですが、問題点を見つけるのは結構カンタンです。 こういうのあったらイイなーって思うことありますよね?その解決策をあなたの技術で解決すればいいんです。
多くの人と話すこと
いろいろ思うことはあるけど、それを実現するのが難しいんだよ!って思うかも知れません。だからと言って解決できそうな問題点を無理に絞り出す必要はありません。
どうするかと言うと多くの人、自分と全く違う人と話してみることです。年齢や職業が違うと抱えている悩みは千差万別。似たもの同士だけでなく、視点が違う人と話してみると気づきも得やすいでしょう。
例えばこんなサービス。地価公示価格チェッカー | 平成30年の公示価格情報を掲載
国土交通省が発表する地価公示価格を調べやすくしたサービスです。推測するに国交省が発表するデータが見にくい!というニーズがあったのでしょう。
エンジニアとして働いているだけでは、絶対に思いつかないサービスですよね。
そんなたくさん知り合いいないよーって人がほとんどでしょうが、SNSを利用することでニーズはカンタンに見つかる時代になったので、ネットの力を駆使して市場とニーズを調査してみましょう。
まとめ
技術が好きなエンジニアもこれらを意識することでたくさんのユーザに使ってもらえるサービスを生み出せるでしょう。技術はあくまでも1つの手段であることを頭に入れておきましょう。ではまた。