EC-CUBE次期バージョン、EC-CUBE4(3.n)の新機能・変更点まとめ
今年秋にリリースされるらしいEC-CUBEの新バージョン、EC-CUBE3.nの新機能や変更点を現行と比較しまとめてみました。
【8/6更新】※バージョン番号が「4.0」になることが正式に発表されました。 www.ec-cube.net
フレームワーク
EC-CUBE3.0 | EC-CUBE3.n |
---|---|
Symfony2.7 | Synfony3.4 |
※現行バージョンとの互換性はない
ミドルウェア
ミドルウェア | EC-CUBE3.0 | EC-CUBE3.n |
---|---|---|
PHP | 5.3.9 〜 7.1 | 7.0.8 〜 7.2.x |
Apache | 2.2.x / 2.4.x | 2.4.x |
MySQL | 5.1.x / 5.5.x / 5.6.x / 5.7.x | 5.5.x / 5.6.x / 5.7.x / 8.x |
PostgreSQL | 8.4.x / 9.x | 8.x 〜 10.x |
新機能
多言語対応
越境ECのニーズに応え、日本語だけでなく英語やその他の言語で表示するための機構が組み込まれます。
気になった点としては、
- データベースに登録されているメッセージの翻訳
- 為替レート換算
- 海外に合わせて住所入力
- 税金計算ロジック
これらが実装されていない(今後も本体に組み込まれない?)ことです。
パッケージに組み込むにはボリュームが大きいので、一部の機能はプラグインとして提供されるかもしれません。
※だったら多言語化そのものをプラグイン化すればいいのに・・・。難しいんだろうな。
出荷管理機能
これまでのEC-CUBEは注文を受け付けるまでのシステムでしたが、新バージョンでは配送を管理する機能が標準で実装されます。
プラグインで補完していた機能が本体に実装されることで使い勝手が良くなることが期待されます。
ただ、実際に運用してる人の声を聞かないとわからない部分ですので、リリース後の評価を待ちましょう。
カスタマイズについて
- プラグインでのカスタマイズを前提とした設計から、柔軟なカスタマイズを可能とする設計に変更
- EC-CUBE用スタイルガイドが公開される
- 開発方法等のドキュメントも公開される
- アノテーションでRoute情報等を記載でき、修正ファイルが激減する
開発者にとってすごくありがたいですね。EC-CUBE3.0ではフォーム1つ追加するためにプラグイン作ったりしなきゃいけなかったので・・・。
管理画面UI改善
EC-CUBE3.0は管理画面もスマホで見ることを考慮されてましたが、新バージョンはPCに特化したデザインに改善されます。
まとめ
現行のEC-CUBE3.0がリリースされたのが2015年7月とまだリリースされて3年。3.nというちょっと変わったバージョンですが、メジャーバージョンアップと捉えていいでしょう。
2系で確固たる地位を築いたEC-CUBEですが、それを上回る出来を期待したいですね。ではまた。