仮想通貨とクレジットカードのメリット・デメリットと今後について
ブロックチェーンで実装されたデジタル通貨。仮想通貨。
通貨と呼ばれていますが、通貨としては価値の変動が激しく一部のユーザしか使っていないのが現状です。
EC-CUBE用NEM決済プラグインをリリースしてみましたが、普及に向けてはまだまだ課題があるなぁと感じました。
今後、仮想通貨は利用されるのか?ECで1番利用されているクレジットカードと比較をしてみました。
仮想通貨はクレジットカードより優れているのか?
良し悪しを判断する前提として、店舗側と顧客側の両面から見てみましょう。
店舗側
クレジットカード決済を導入するためにVisa、JCB、Master・・・と各クレジットカード会社と契約する必要がありますが複数会社と契約し管理するの大変ですよね? そこでまとめて契約してくれるのが決済代行会社です。ただ、決済代行手数料として3〜4%ほど支払う必要があります。
例えば、当月のクレジットカード支払いの売上が100万円あった場合、3万円前後の手数料が発生します。これが毎月掛かると考えるとけっこう大きいですね・・・。
仮想通貨の場合、店舗と顧客が直接やり取りすれば手数料は発生しません。※逆に顧客側に送金手数料が発生しますが・・
ただ、イレギュラーなこと(顧客からの問い合わせなど)が起きた場合、店舗側で直接調べないといけません。注文数が多い規模が大きい店舗だと運用が厳しいかなと思います。
クレジットカードであれば代行会社に調査をお願いすればサポートしてくれるのである程度負担は軽くなります。
顧客側
どちらのケースも支払う前の準備が必要になります。
クレジットカード:クレジットカード会社の審査、手続き、カード受け取り
仮想通貨:ウォレットの準備、通貨の調達(=取引所で購入=取引所の審査が必要)
結局どちらも審査が必要なので使用するまでの準備はそんなに違いはないかと思います。(どちらの場合もけっこう手間ですね)
支払い時はクレジットカードのほうが直感的にわかりやすいかなと思います。(慣れもあるでしょうが)
仮想通貨の送金は秘密鍵だ、なんだかんだでまだまだわかりづらいです。
1番の違いは仮想通貨で支払った時点で課税の対象とされることですね。これじゃ利用したくてもできないです・・・。
あと、クレジットカードを利用した場合、ポイントとして還元されることも結構でかいですね。
同じ様なサービスだったら安く決済できるほうを選びますよね。
今後どうなるか?
NEMに限らず仮想通貨がクレジットカードのシェアを奪う可能性はあるだろうけど0にはならないだろう。中央集権と非中央集権のどちらが良いのかという議論と同じで、どちらもメリットあるし、デメリットもある。ただ、ユーザからしたらクレカのポイントは大きいメリットだろうな。#仮想通貨
— まろえもん (@maroemon58) 2018年4月14日
仮想通貨は現状課題が山積みですが、徐々に解決し今より使いやすくなるはずです。そうすると一般にも認知され、決済手段の1つとして利用される日は来ると思います。 ただ、クレジットカードのシェアを奪うことはなく、店舗も顧客も自身の状況にあった選択をされるでしょう。
開業したばかりの店舗では初め手数料がかからない仮想通貨、受注数が増え運営が軌道に乗ってきたらクレジットカードも導入する。といった流れになりそうです。
顧客もクレジットカードの審査が通らない未成年は仮想通貨で決済。カード持てるようになったときはカードも併用して利用することになりますかね? 若い人向けのECではコンビニ決済などの後払い決済が1番利用されているので需要は結構ありそうですね。
今後、仮想通貨やブロックチェーンが世の中にどう影響を与えるか非常に楽しみですね。ではまた。